虹色青春物語。




【奈保side】




またダメだった…





私は未空には勝てなかった…





感情的になって、叩いたりなんかもして…





私最低だ…友達も、好きな人も失っちゃったよ…





「ーーさん」





?声が聞こえる…





「久宮さん?」





「へ?」





はっと顔をあげると、水草が心配そうにこちらを見ていた。





「水草…」





なんで目の前に水草がいるんだろうと、あたりを見まわしてみると、さっきまでいた未空や透がいなかった。





というか、さっきといた場所が違う…





「ん?」





手首になんだか違和感を感じみてみると、水草がつかんでいた。