奈保はニコ、と笑うと、 「ううん、いいのよもう。今のは私がスッキリしたかっただけ…。ね、次は未空の番だよ。」 奈保が透から私に視線を移す。 私はコクンとうなづいて、透をみた。 透もまた、私を見ている…不安そうな顔で。 「とおr」 「やっぱ無理だ!!聞きたくねえ!!」 「…へ!?」 私が話す前に透は叫び、またどこかへと走り出そうとした。 私も奈保も、予想外の行動に驚いて反応が遅れ、透はそのまま行ってしまった… と、思った。