虹色青春物語。




ガラ





保健室のドアの開く音がした。





「!」





ドアの方に目をやると、私達をみて固まってる透がいた。





「未、未空…晃希…そっか、お前ら…」











「俺はもう本当に…」





透は何を言ってるんだろう?





なんだか嫌な予感がする。





「…幸せにな。」





小さく言うと、透は走り出した。





嫌な予感が当たってしまった…





透は私と晃希が付き合ったと勘違いしてるんだ。





「追いかけろよ未空。透に想い、
伝えろ!」





「!晃希…分かってたんだね」





「当たり前だろ?ほら、早く行かないと追いつけねーぞ?」





「うん…ありがと!!」





晃希に背中を押され、私は走り出した。





伝えなきゃいけないことがある。





伝えなきゃいけない人がいる!





「透!!!」





私は大声で叫んだ。