平手打ちをされたのにただ奈保を見ているだけの私に驚いたのか、平手打ちをしてしまった自分に驚いたのか。 奈保ははっとした顔をすると、しどろもどろに責めてきた。 「みっ…未空が、何も言わないから、、いけないのよ!?」 そこで私も口を開く。 「うん、ごめん。」 この言葉に再び怒りに火がついてしまったようだ。 「謝ってほしいんじゃないのよ、私は!」 奈保はそういうと、もう一度右手をあげた。