しばらくこの状態が続いた。 あの時透は何を言いたかったんだろう。 そんなことを考えて過ごしていたある日の放課後、帰ろうとして渡り廊下の下の道に出ると、ぼそぼそと声が聞こえた。 誰かいるのかな?とそっと覗いてみると、 「ずっと、言いたかった…」 朝場さん…? 誰かと話している朝場さんが見えた。 その顔は真っ赤で…なんとなく、朝場さんと話している人の検討はついた。