ふと反対側のホームを見ると、 「…ん?」 透に似た制服姿の人が立っていた。 人波に飲まれて、一瞬だったけど… 「…」 いや、こんな時間にこんな場所に、透がいるわけないよね。 私まだ透のこと考えてたんだ…だから幻覚まで見えたのね。 ダメダメ、忘れなきゃ。 今みたのは絶対に見間違いだと自分に言い聞かせて、家へ向かった。