白センパイへ



いままでありがとうございました。


俺が白を悪く言っても、からかっても

ずっと俺に…優しくしてくれましたね。

俺が白センパイにしてきた事…今になってめっちゃ後悔しています。

こんな無愛想なのに…こんな人みしりで
周りが敵だらけな俺をちゃんと後輩って
『黒』って呼んでくれた。


軽々しく呼ぶなって言っても名前で
呼んでくれた。


本当はうれしかったですよ。

素直になれなくて言えなかったけど…

白センパイが俺にしてくれたこと全部

嬉しかったです。

俺が合宿で寝れないときも俺を抱きしめて一緒に寝てやるって…

すごく温かかった。

気持ち悪いかもっすけど…。

ずっと白センパイの温もりに触れていたかったですね。


俺…小さい頃から1人でしたから

センパイが温かく感じました。家族のようにって言ってもセンパイは

俺のこと見てくれないですもんね。

ハッキリ言ってセンパイは鈍感すぎて
ウザいですよ。

そうゆうのマジやめろ。


傷つくのは俺なんだよ?センパイ?

そうか…



そうですよね。


センパイはもう気づいてますよね?


俺…やっぱ……センパイが好きみたい。



センパイは1㍉も気づかないんですか?

センパイは俺が嫌いですか?

俺はセンパイを愛しちゃいけない?



それでも…やっぱ好きです。
好きなんです。


どんなにセンパイが気づかなくても…
そんな鈍感すぎてウザいセンパイも
優しく微笑んでくれたセンパイも
悲しい悲しい顏をしてるセンパイも



大好きですよ。


この手紙を読んだとき俺は…






もうイナイでしょう。


だからもう俺みたいな雑草は忘れて下さい。




もし、生まれ変われるならば…





貴方と生きて行きたい。



好きでした。



本当にありがとうございました。

さようなら。白センパイ。






黒より




あれから幾年…


『黒…黒ォ。どこにいるんだよ?
あれからもう何年もたってるぞ…まだ…生まれ変われるコトはできないのか?』


1人の少年は泣きながら、歌うように

祈り続けた…願い続けた…。

少年は呟いた。





『…好きだったよ』


少年は涙を流しながら静かに


命をたった。


その表情は天使の様に美しく…


涙ながらに微笑んでいた。





この手紙は白く美しい天使に恋をした
哀れな黒い天使からの贈り物。




~END~