葬式の日…
なぜか、涙が出なかった
悲しいはずなのに…
心にぽっかりと穴があいた気分だった
君は……
どうしていなくなってしまったの?
あたしの隣にいてよ……
あたしは、君がいないと駄目なんだよ?
昔、君が
「死んだらどこに行くと思う?」
そうあたしに訊いてきたことがあった
「…天国?」
ふはって笑って、そうだなって言ってから
「星になるとは思わないか?」
「星…?」
「そ、星!綺麗だろ?」
星……
あぁ…
君の言っていた通りなのかもしれない
あの一番輝いてる星が、君の笑顔みたいだ
その星が涙で霞んでいく
ようやく、涙が出た……

