ハツカレ。

確かにあたしは経験ない。
自分でも顔が赤くなってるのがわかるくらい、恥ずかしかった。

「その顔は…図星か。」

「そーですよ!あたしは処女ですよーだ」

「なにムキになってんの?」
「あんたがそんなこときくからでしょ!」

一方的に宏を責める。
「はいはい。わかりましたよ」
宏が呆れたように言う。

「お前が俺に夢中になるくらいにしてやる。」

「へ?」

クスッと笑った宏の顔は
冗談なのか本気なのかは
さっぱりわからなかった。