〈宙side〉



目が覚めて、カーテンを開けると、朝日が部屋の中に入ってきて、眩しい。



新品の制服を着て、鏡の前に立つ。



この制服を着て、登校する。

それはきっと、当たり前。


でも、私の場合違う。



あと、120日。


その中で私は、どれだけ当たり前のことが出来るのだろうか。


分からない。


そんなことを考えていたら

「宙ーッ、早く降りてらっしゃーい」


お母さんの、あの優しい声が聞こえたんだ。