「ううん、覚えてないや。私、何て言ったんだっけ?」 そう訊くと、日向は遠くを見ながら 「『怖いよ、日向。1人にしないでよ、寂しいし、怖いじゃん。1人ぼっちはやだよ』って、泣きながら言ったんだよ。 俺さ、それ聞いて宙を1人にさせちゃいけない、って思ったんだ。 だからかな。そん時咄嗟に出た言葉がさ。 『俺は宙を1人になんてさせないから。寂しい思いなんてさせないから。俺は、ずっと宙の隣にいるから。だから、』」 「だから?」 「『だから、宙もずっと俺のそばにいて』って言ったんだ」