「はぁ…ッ…未菓…ッ…」
日向が言った通り追いかけてみたのはいいものの
ここまで体力が落ちてるとは思わなかった。
未菓は屋上に行ったはずだから、ダッシュで屋上に…って思ったんだけど、体がついてこれなかった。
今は、4階の踊り場だから、あと1階上がれば屋上なんだけど。
体力がッ ヤバすぎるッ
そんなこと考えてたら屋上のドアの前に着いていた。
ドアは微妙に開いていて、未菓が走って入ってきたことが分かる。
ギィィィって音を立てながらドアを開ける。
風が吹く。私はそのまま前に進む。
未菓が…いない?
「ここだよ?」
そう、声が聞こえて、振り向いた。
