「…学校は…?」

誰かの、小さく、か細い声が聞こえた。


「学校には、最後までいたいから、ぶっ倒れるまで学校には来るよ」


『ぶっ倒れるまで』って…。

自分で言った言葉に少し、笑ってしまった。



すると、急に未菓が立ち上がった。

「未菓?」

私が言ったと同時に未菓は、何かに弾かれたかのように教室を出て行った。


どうすればいいか分からず、戸惑っていると、日向と目が合った。


日向が、口パクで何か言っている。

何て言ってるの? 日向をよく見る。

『お』『い』『か』『け』『ろ』…?


『追いかけろ』!!


そう言っている。それが分かった私は、教室を飛び出した。