教室がざわつく。


「ねぇ、それどーゆーこと…?」


未菓が座ったまま、低い声を出す。

その声で教室が静まり返る。

未菓…パニックになってる。

パニックになると低い声出すんだよね、未菓って。


まぁ、それは置いといて。


「説明、するね。 私の頭には、原発性の脳腫瘍があるんだ。でもそれは、もう手術での切除は不可能だ、って言われたの。それでね、腫瘍の大きさから最新の技術で計算すると、私の余命は…」

皆が心配そうに私を見る。

「あと、120日」

私は、続けて


「だから、私は120日後の7月31日に、この世からいなくなる」