「なんでしょうか」


話の内容に見当はついているけど、一応聞いてみる。



「あのね、宙さんの親御さんから聞いたんだけど…」

やっぱり。私の余命のことか。


「ぁー…。それ、私今日言おうと思ってるんです。」


「今日!? 今日って…今日!? ぇ、今日!?」


いや、今日言いすぎじゃないっすか先生。

でも、そんなこと言えないし。


「はい。早めに言っておいたほうがいいかなーと思ってですね」



「まぁ、それもそうだね。んー…。じゃ、5限の学活の時間にでも」


「はーい。分かりましたぁ」

そんなことを言って、教室に戻った。