言いたくないけど、言わなきゃいけない言葉を、言ってしまった。
でも、
「嘘だよな。だってホラ、宙めっちゃ元気じゃん。そんなことある訳ねぇって」
日向は笑ってる。でも目には、涙をためている。
「日向、信じて?」
「宙が、7月31日に、いなくなる…? 死ぬ…?」
『死ぬ』。 その言葉が胸に突き刺さる。
イヤだ。 死にたくない。
でもそんな気持ちを、日向に悟られてはならない。
だから、冷静にしていなきゃ。
「うん。今日ね、皆に言おうと思うんだ」
突然、日向が震えだす。
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