そうしてもう一つは
日本が誇るモンスターロックバンド
『DOWN SET』。


二年前、大手レコード会社から
彗星の如く現れた彼らは

新人とは思えない存在感でもって
すぐに日本の音楽シーンの頂点に君臨した。


シングル、アルバムをリリースすれば
チャートの一位になるのは
もはや当たり前で

デビューから今まで
日本のマーケット業界の
ありとあらゆる記録を更新し続けている。


ライブツアーを行えば
チケットは秒単位で完売し

プラチナ化した彼らのライブチケットは
ネット上などで
有り得ないほど高値で取引される。


ここ日本ではもはや敵なし、
あらゆる面において
トップに居座り続ける彼らの楽曲は

簡単に言えばアグレッシブロック。


攻撃的な歌詞と激しいリズム
そして魂に触れる上質のメロディ。

曲によってはその表情をガラリと変え
様々な色を持つカメレオンバンド。


そんな4人のバンドメンバーの中でも
リーダーでもある
ボーカリスト武藤 裕紀(ユウキ)の
影響力は絶大で

曲の殆どの作詞作曲を手掛ける
創作的才能はもちろん

彼の歌声こそが
Down Setが今の地位に上り詰めた
原動力の7割を担ってると言っても
なんら大袈裟じゃない。


自身の魂を削り取って歌にのせ
聴く者全てを
真っ向から切り刻んでいく攻撃的な声は、

一方ではどこか神聖さを持っていて

一度その声を聴いたら
捕われて……二度と逃れられず
全ての者を魅了する。


モデル並のルックスと合わせて
非の打ち所がない……
Down Setのユウキはそんな男だ。