――とりあえず
ケイ ウォーレンにメッセージ。


アキに約束破らせてごめんなさい

……なんつって。


でもその最中
左手首のブレスが
いつ俺に襲い掛かってくるかと
内心ドキドキしてたけど。

……って超嘘だけど。


ぶっちゃけそんなの
考えてる暇なんかなかったし。

この目の前の
肌に触れてる
その全てに夢中になって。


またクサイ事言うけど
アキを一生大事にするから
どうか温かく見守ってて下さい、とか。

なぁ、頼むよ。


ユウキに貰ったあんたとアキの写真は
今度写真立に入れて
アキに返そうと思う。


これは別にアキにとって
とてつもなくデカイ存在のあんたに
ビビってる訳じゃなくて

二人の絆が
重い訳でもなくて

ただなんとなく
そうした方がいいと思って。


あんたとユウキとの
過去を抱えたアキごと
もちろん俺は愛するつもりだけど

やっぱりアキ本人と向き合って
一緒に歩いていきたいからさ。

この手の中の存在を確かな物として。


――というわけで電池切れ。

今日は色々ありすぎて
眠くて眠くて仕方ねーし。


まるで実際に誰かに話かけるようにして
真っ暗な天井を眺めてたけど
もう身体が悲鳴を上げてるから

隣ですでに眠るアキの身体に腕を回して
俺も瞼を閉じた。


あーやべえ、
スゲー幸せ。

とかのろけた気持ちを抱きながら。