……え?

今なん、て?


それってもしかして……


ユウキが今発した
言葉の裏の意味を読み取って
衝撃で身体の全神経の細胞がぶっ壊れた。


――嘘だろ?
まさかこいつら……


グラリと視界が回る。


頭がおかしくなりそうで
それ以上何も出来なくて、
ひどく長い間
沈黙してその場に立ち尽くしてたら

ユウキがフッと
微かに笑い声を漏らした。


「――な訳ねーだろ。
なんて想像してんだよ。
アキなら“車”の助手席で寝てる。

つかそんなにショック受けんなら
何でコイツを手放したりしたんだよ」

「…………」

「今途中のインターにいるから
もうすぐそっちに着く。
アキのマンションの前で待ってろ!」

「え、――」


その続きを尋ねる暇もなく
一方的に切られた通話。

まるで数時間前の仕返しとばかりに。


……まだ現状を把握出来ない。


車?
インター?
マンション?


だけどそれ以上深く考える前に
身体が勝手に駆け出してた。


――アキに会いたい。


ってその思いだけが頭の中を支配して。