若者のすべて



遼が死んだ高1の夏。

私達は3歳の時から一緒だった。

両親が忙しく夕方まではいつも
祖母に預けられていたわたし。

祖母の家の隣に住んでいたのが
遼だった。
遼の両親も忙しく、わたしの祖母が
一緒に面倒見てくれていた。


毎日一緒に遊んでいるうちに
気づけば私達は小学生になり、
私達は区域も違うので別の学校だったけど、
小学生のうちは祖母の家で一緒に
ご飯食べたり何ら変わらない毎日を過ごした。


中学に入るとわたしは部活に入って
祖母の家にはめっきり寄らなくなった。