次の日、本当に全員朝から登校して来た。

「あの、学校に何しに来てるのですか?」

「あー?」

ひ、久しぶりの慶詩の睨み!!

「また変な項目が足されるのは必須だわ。」

ほら、見たまえ!

あのグレチャーを名乗る悪魔の喜びに慕ってる

顔を顔面に叩きつけてくれたまえよ。

絶対、これから無理難題を押し付けてくるぞい。

「テメェがナルを呼びつけたんだろうが!」

「また留年したいのですか!!」

「あん?」

「とにかく、学校に来なくては話になりません!

いいですか、勉強のカバーなりはこのあたしが

絶対の自信を持って卒業させましょう。」

試験結果はそんなに悪くないのだからきちんと

学校に来れば留年なんてそもそもしなくて済むのに。

「折角、やれば出来る子なのに勿体無いのです。」

「ヒヨリン、俺絶対に休まない!」

「日和ちゃん、先生たちに何か言われたの?」

「いいえ、あたしの監督不届きがそもそもの原因だわ。

卒業を前に一緒に進級してくれなくては困るではないですか!

年上のみんなに先輩と言われる悪夢を見て正直寝不足なんですよ。」

ゾッとするような夢だったわ。

「・・・・言わねぇーぞ。」

「だったら、頑張って来ないと駄目です!」

「そうだね、気をつけるよ。」

「では、本題に入りますね。」

「えっ!?」

「うん?どうしたのユウヤ?」

ユウヤが瞬きするのをジッと見つめる。

「今のが本題じゃなかったのか?」

「ナル君の話聞いてなかったの?」

家庭科室まで行く途中の廊下はみんなのせいなのか

誰も通行の邪魔をする人が居なかった。

「そう言えば、聞いておくの忘れていたのですが

フレーバーは何が良いか分からず、何種類か作った

ので食べるの頑張って下さい!」

最終兵器のちぃ君とナル君が居るから大丈夫だと

思うけど、自分でも途方もなく作っていたから

作りすぎたかなとも思う。

駄目だな、こだわりすぎるのはあたしの悪い癖だ。