「お手々じゃ駄目ですか?」
このまま移動は出来んだろう。
しかも、このままではあたしが噴火しそうだ。
もう大痙攣起こしかねないよ!
「・・・・(´・д・`)」
抵抗するってのかい!
何なら、勝負してやってもいいだぞ。
「あ、あたしは折れんぞ!」
「何を織るんだ?」
「いや、その織るじゃないよ・・・・」
「Σ(-`Д´-ノ;)ノ?! 」
ちぃ君、お願いだから会話しよう。
いや、何となく分かるようになったけどもさ。
しかも、あたしとの会話に天然出されると
ツッコミ入れなきゃいけなくなるじゃないか。
「ふへへっ、ちぃ君の手は大きいですね。」
ようやく、決着が着いてちぃ君が手を引いて
またコンビニへと歩き出した。
「そうか?」
「はい、あたしの手の倍はありそうです!」
大きなお手々に感動ですよ!
あたしは手が小さいから大きい人に憧れる。
「それに、綺麗な手をしてます。」
お手々を拝借してしまっていいのかしらってぐらい
本当に綺麗な手をしている。
「・・・・・何でそう思う?」
「思ったことを口にしてるだけですよ。」
「・・・・・・・綺麗に見えるのか?」
「はい、もちろん。とっても綺麗なお手々ですから
大事にしてあげて下さい!」
ちぃ君が手を見つめながら何とも言えぬ表情を
浮かべてすぐに空を見上げながらボーッとした。
「あの、前を見て頂かないと転びますよ?」
「・・・・・・マロンのないヤツだな。」
「それ、ロマンって言いたいんですかね?」
ここで、またちぃ君予想外過ぎてビックリさんだよ。
そんなちぃ君が強く手を引いて星空の下
少しだけ嬉しそうに笑うのだった。
天然記念物に指定されるべきだわ。
ちぃ君の天然さには毎度度肝を抜かされます。