あの子、変わってるとは思ったけどすごいよな。

女の子1人で平然と不良たちの真ん中居たりするんだ

よな?頭はそれこそ天才児だって言われてるって

話だけど何考えてるのかさっぱり分からないな。

小さな小柄な女の子で顔は美少女なのに豪腕

だって噂がある。

「そういえばさ、日和ちゃんって本当に強いの?

か弱いとまでは言わないけど、女の子だしね。

日和ちゃん、清楚だし黒髪で見た目的にはすごい

可愛い子なんだけどな。」

「ターヤン、アイツは凶暴だ。」

慶詩、何があったんだよ?

そんな真っ青になるところかよ。

「ひよこのお嬢ちゃん、普通に自分より体格大きい

上條投げ飛ばせるレベルだろ~」

それ、やべぇな。

「ひよこの寝相・・・・」

ああ、ばっちり見た。

マジで、冷や冷やしたもんな。

壁に穴開くところ目撃するところだったよな。

「だけど、内心ホッとした。

あの子ならお前ら任せられるよな。

学校のことは俺も管轄外だし、日和ちゃん

頼もしいからな。」

今日、はっきり日和ちゃんがこいつらを

どう思ってるのか聞けた。

真っ直ぐ向けられた瞳は強く、その思いが

本当だってことを表していた。

「だって、あの言葉は嬉しかっただろ?」

「ヒヨリン、良い奴だからな。」

ユウヤが笑った。

「あれは、稜さん随分気に入ってたな。」

稜さんがあんなに笑うとこを見れたのは

いい手土産になった。

確かに、日和ちゃん素で面白い。

「稜さんと会ってる時点で予想遥かに超えてた

っつうーの。」

慶詩、稜さんのこと好きだもんな。

「だけど、そんなに日和ちゃんが誰かに連れ去られる

想定してんだったら本人に直接狙われるかもしれない

程度のことは話した方がいいんじゃないか?」

日和ちゃんならこいつらをちゃんと理解してくれる。

何も怖がって何も話さないことない。