【BL】俺がお前にできること





「んっ……ちょ、ひ…なぁ……っ」



ヒナの名前呼んだら
遠慮なく口の中に舌が入り込んできた。

人の家、勝手に入った挙げ句に
僕にキスなんて。


手をヒナの胸に押し当てて
引き剥がそうと、やってはみる。

しかし、ヒナは力が強いし
何より僕は力が入らなくなってきた。



やば。足にまで力が……




僕の目に涙がぼやーと滲んできたところで、ヒナがようやく唇を離した。




「くくっ……腰抜けたの?」



バカにしたように言われたので
おもいっっっきり足を踏んでやった。


腰なんて抜けてないもんね。



…力は抜けたけど。