次の日、約束の時間の3時間前には 目が覚めて そこから眠れず、仕方なく準備を始めて 余裕をもって待ち合わせ場所に向かった。 郁馬はまだ来ていない。 それはそうだ。 まだ約束まで30分も余裕だし。 俺と違って郁馬は 浮かれたりしない、だろうしね。 約束の5分前。 郁馬が歩きながらやってきて 「早いなっ!もしかして待たせた!?」と焦っているのに笑えた。 「ん? 今きたところ」って言えば よかった、だなんて。 喜ぶから俺は、なんかふわふわした気持ちになったんだ。