しばらく歩いて空が薄暗くなったら 俺の方から手を繋ぐ。 朝に何となく待ち合わせてる場所まで 郁馬は、俺のもの。 今日の体育の話とか弥生の身長の低さとか、本当にどーでもいいことばかり話していると、もうすぐ別れる場所だなあーて気づく。 もっと一緒にいたいのに。 もっと恋人っぽいこと、郁馬としていたいのに。 郁馬の、傷が癒えてしまったら もう、この場所には戻れないのに。 時間があることを軽く恨んだ。