「弥生だよな?俺、中学おなじの……」
「真杉…」
中学おなじで高校から別だった真杉。
べつに大して仲は良くない。
ただ、この人は僕と同じ部類だ。
僕を見る目が…こわい。
「なんで直前で志望校変えたんだ?
俺は弥生と一緒の高校にしてたのにー」
え、そーなの?
全く知らなかった…
「僕がどこを受けようと真杉には関係ない」
そう答えれば足でお腹を殴られた。
やっば。意識飛びそうになった……
「おい、俺にそんな口叩くようになったのか、あぁ?…今の高校にしたのだって、どーせ、陽向さんがいるからだろ」
ヒナの名前が出てきて
むかついて相手を睨み付けた。
「陽向先輩は関係ないよ」
「はっ…嘘だ。陽向さんに避けられてメソメソ泣いてたくせに。今も陽向さん見て泣きながら好きーって言ってんの?」
馬鹿にされた言い方。
軽蔑されてないだけマシだけど、過去の自分を他人から語られるのは好きじゃない。

