「えっ、弥生!何してんの?」
「買い物〜。しょーたは?まさか浮気?」
「…そんなことしない」
ふわふわ〜と弥生は翔太くんに話しかける。ころころ笑う。
俺への視線とは別物。
そんなに翔太くんが気に入ってるわけね。わからなくもないけど。
「翔太くんから離れてくれる?今日だけは独り占めさせてもらってるんだから」
簡単にハグなんて、ずるすぎる。俺なんてさ、髪触っただけでビクビク怯えられたのに。
「剛先輩に指図されたくないね。しょーたも嫌がってないんだし…ねぇ?」
「いや、暑いから、そろそろ離れて」
「む。冷たいー」
俺の言うことは聞かないくせに翔太くんの言うことは聞くもんな〜、弥生。
と、弥生の周りを観察したが、陽向は…いない。本当に一人で買い物なんだ…意外。

