「…しょうたん?」 「は、まだ…」 顔を上げれば、そこには濱田がいて 俺と目が合えば、濱田は焦った顔をしていた。 濱田を見てほっとしたけど、腕を後ろに引かれて顔が青くなった。 震え、が…… 「翔太くん…」 もう、やだ。震え止まんないし、指先から冷えてく感じするし。 「しょうたん〜、だれ、コイツ?」 と、優しく問いかけてくる濱田に何も答えられなかった。 正確には、声がでなかった。 「……んー、とりあえずさあ」 俺から視線を外して、だけど、頭をポンポンと優しく撫でて濱田が言葉を紡いだ。