息が整ってきたのを確認して
俺は弥生に事情を尋ねた。
すると、見た方が早いって言う。
仕方なく教室を
覗きこむと、ソイツは机に伏せて動こうとしない。
いつもなら、べつに仲良くないヤツとも
ヘラヘラ笑ってるアイツがだ。
驚きで、目をこれでもかってくらいデカくする。
「郁くーんっ、大丈夫?」
「……」
―――おかしい。
アイツは、あんなに冷たいヤツじゃない。
ごめんね、話しかけないで、も、言えないくらいヤバイのかよ……
「…ね? 郁馬おかしいでしょ。
だから、しょーたと何かあったのかと思ったんだ」
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