すると、郁馬が言う。




「うわぁーやべ。……かわい」



「急にどうした」



「ぃゃ、意識し出したら、翔太のすべてが可愛く思う」



「……異常だな」



「あぁ、異常だ。だから責任とれ」





郁馬の発言はおかしくって笑ってしまいそうなのに、その倍、それを言われて嬉しくなって笑みが溢れた。




なに、お前。
キャラ変わりすぎだから……



それでも、こうして寄ってくる唇に
目を閉じて受け入れる。



もう、隠しきれないや。





「郁馬……ごめん、好き」



ごめんな、好きになって。
それでもね、ずっと前から好きだったんだよ。



「謝るなっつの。ありがと、俺も好きだ」





もう偽らなくてもいいんだ。


郁馬を「好き」って気持ち。







おわり。

【8】からは、番外編という名の続編になります。