とりあえず、暑かったから
ジェラートの店に入って、それぞれにジェラート頼んで
街中ぶらぶらした。
「弥生ちゃん、ちょーだい?」
「やーだ」
「俺のもあげるから。好きだろ?チョコミント」
そう言われたら、しょうがない。
迫ってくるヒナのチョコミント、ぱくりと頂く。
すーすーして、でもチョコが甘くて幸せ。
チョコミントに夢中な僕の隙みて
僕のアイス食べちゃうから、さいてー。
ヒナのせいで、幸せちょっと逃げたじゃん。
あの店でしか置いてない、ピーチ味のアイス。
たまたま、今食べたくなったアイス。
それなのに
「俺の好きなもの、頼まなくていいのに」
それはお互い様でしょ。
それであって、偶然……たぶん。
それなのに、ヒナは簡単に
僕の心を見透かしていく。

