次に目が覚めた時は、携帯がブルブル震えて煩いときだった。
「ん~…もしもしぃ?」
寝ぼけた頭で電話に出たら、相手は弥生だった。
あれ?なんで弥生……
『しょーた。今何時だと思ってんの?もう1時間目おわったよ』
へえーそうですかい。
じゃあ、憂鬱な朝は終わったのかな。
「んじゃ今から行く。てか、なんで弥生が俺の番号しってるの?」
『ん? ずっと前に郁馬から聞いた☆』
おい、勝手に教えんなよ郁馬。
教えたことすら聞いてないんだけど。
弥生だからいいけど。
「郁馬……あとで、しばく」
俺に何も言わずに、くそ。
『あ、そのことなんだけど。しょーた、郁馬となんかあった?』
「なんで?」
『今日の郁馬、へん。
近寄るなオーラ半端ない』
……んー。それはヤバそうだ。

