そう言い聞かせていたら、いつの間にか眠りに落ちていた。 朝の光がいつにも増して眩しく見えて、また目を閉じた。 いつもは、このくらいの時間に起きるが、今日は遅刻するギリギリまで寝てよう。 郁馬にも鈴にも会いたくない。 俺の郁馬への、想い。 気持ち悪い、想い。 早く捨てたい。 もう純粋に傍にいられない。 だって、郁馬は 今日から鈴のものになるのだから。 あぁ……目が熱い。 手で目を擦るから、またさらに熱くなる。 こんな塩水、流しちゃだめだ。 俺、男だから強くいなくちゃ。