そのあと、家に帰って
風呂にはいってから飯を食べて
自分の部屋へいき、携帯を開けたり閉めたりしていた。
寝てないかな、鈴。
まあ、寝てたら俺は何も言わなくてもいいし、明日の告白もなくなるし、俺にとっていいことなんだけどね。
そんなことを考え、小さく笑い、鈴へ電話する。
出なきゃいい。出なきゃまだ、想っていられる。
ぷるるるるるっ
ぷるるるるるっ
ぷるるるるるっ……カチャ
『…もしもし? 翔太ぁー?』
あ、出た。
「んー鈴。やっほ」
『や、やっほ? どうしたの翔太?
電話してきておいて』
携帯の向こうから、くすくすと笑い声が聞こえる。
きっと鈴は
俺がふざけてかけてると、思ってる。
「あのさ、明日の朝はやく学校来れたりする?」
「明日?うん、平気だけど……なんで?」
「じゃあ、7時半に体育館前にいろ。行けば分かるから」
さっさと終わらせたい。
鈴のこと嫌いじゃないけど、こんな話はしたくない。
そんな思いで、じゃあね、と言って電話を切った。