「なんかさ、翔太くんって放っておけないよな」
「あーそれはありますねー」
僕も自然としょーたのこと見てるしね。
しょーたは愛されキャラだと思うんだよね。
「もし翔太くんが立ち直れないくらい傷付いたときは……それを弥生が知ったら、俺に教えてほしい」
「……」
「弥生と俺で翔太くんを、支えような」
「…そんな日が来ないことを願ってますけどね」
にこりと剛先輩、見上げて笑えば
剛先輩は切なそうに笑った。
そんなとき、ガラッと教室のドアが開いて、驚いてそちらを見て苦笑する。
なんでここにいるって分かったのかな、この人。

