後ろから見る二人は、すごくお似合いで
違和感なんてなくて……
直視できなかった。
それでも、鈴は
俺の大切な幼なじみだから。
周りがキャーキャーと騒ぐ声だとか、変な噂を立ててる声だとか、気になるけど今はそんなことどうだってよくて…
自分の私情よりも、今ここにいる鈴が大事だと改めて思ったんだ。
郁馬と比べたら、分からないけれど。
それでも、どっちも
俺の大事な人達だから……
「着いたよ、すーちゃん」
「ぁ……ありがとう…」
保健室につき、一番近くにあった椅子に鈴を座らせた。
俺は周りを見回して
保健医がいないのに気付く。
「先生いないね」
じゃあ俺が呼びに行った方が、良さそうだね。

