誰より先に駆けて、鈴を横抱きにして 保健室へと連れていく郁馬。 俺を通り過ぎる郁馬の横へ立ち 鈴を見る。 「鈴、どうした?」 「ちょっと足首やっちゃっただけ……いたっ」 「すーちゃん、もうすぐ保健室だから大人しくしててよ」 痛がる鈴に心配した顔で郁馬はそう言い足を運ばせた。 そんな郁馬に、お姫さま抱っこは恥ずかしいんだけど?///と恥ずかしがる鈴は、落ちないように郁馬の首に腕を回した。 そんな二人の後ろを 俺も心配で俯いて着いていった。