俺だから、ね。
もしも、郁馬が
俺を恋愛対象として好きだと言ってくれたなら……
嬉しくて泣きたくなるよ。
そんで、俺も負けないくらい今まで伝えられなかった大好きを、アイツに伝えるんだ。
力強く抱き締めて
男らしくもなく泣いてさ……
好きが通じるなら、他なんて、なんでも捨ててやるのに。
「好きって言われたら……泣くけど、嘘で言われたら俺は怒るかな」
まあ、そんな未来
今のあの二人を見ている限りじゃ有り得ないのだけど。
俺がそう答えると、ふんふんと弥生も納得。
どこか嬉しそうにしていた。
「だっよねー。僕も怒る」
話したくもないよね、と言う弥生に
そこは、うーん…と少し唸る。
そんなときバスケ部の先輩らしき人が
弥生を、呼んで
弥生は俺からより離れた。

