そんな俺の質問を聞いて
アホらしいと言いたげに弥生ちゃんは答える。
「ただのクラスメート。それ以外に何があるっていうの」
呆れた溜め息吐いた弥生ちゃん。
そんな姿を見て、俺は安堵の溜め息を吐く。
まあ、そうだとは思ったけどね。
一応、聞いておかないと。
万が一って時があるし。
弥生ちゃん可愛いし。
「…それで終わり?だったら僕もう戻るよ」
弥生ちゃんを抱き締めていた俺の腕を
無理やり離させ、すたすたと歩いていく。
……弥生ちゃん?
恥ずかしいからって離れないでよ。
まだ終わってないんだけどなー……俺の話。
「だーめ。まだ話があるから」
「……っ、ヒナ」
弥生ちゃんの白い腕を掴んで、こちらに向かせて
弥生ちゃんの顔見て笑う。
うわー…顔がリンゴみたい。
そんなに抱き締められて恥ずかしかったのかな。

