僕の顔みて瑛知は分かりやすいくらい嬉しそうな顔をする。



「さぁー?なんでだと思いますか?」



「…からかってるの?」




「まっさか。でも知りたいのなら……俺と勝負してほしいっす」



勝負?


いったい何の?



「じゃあ僕が勝ったら、その情報について詳しく教えてもらうよ?」



「その代わり、俺が勝ったら陽向せんぱいに近づかないし情報のことも言わないっすからね」



なんか瑛知の方が要求が多い気がするけど、そんなこと…どーでもいっか。


ヒナに近づかないってのは、きっと僕から近づかなければいいんだから。ヒナが近づいてきたら無効だよね。


そんなこと考えて、わかったと首を縦に振った。