「…わっ!」
ドサッと乱暴にベットの上に
落とされて声を上げた。
それと同時にヒナが僕の上にのし掛かる。
かぁっと、さらに顔が熱くなるのを感じて
ヒナから逃げようと試みるが
そうはさせてくれない。
「は、離して…っ」
「嫌。俺がなんで怒ってるか、ちゃんと、分かってる?」
「僕がヒナから逃げたからでしょ?でも、それはヒナが……んんぅっ!!」
ヒナは口は笑ってるけど、目は笑っていない。
そんな表情で僕を問い詰める。
だから、負けじと対抗してみるんだけど…
僕の答えを最後まで聞く前に
ヒナがいやらしく首筋を舐めてきたから、言えずに言葉が詰まる。
「は、ず、れ。ほんと、分かってないなー……ムカツク」
《ムカツク》
そう言われて視界が歪む。
なんで、そこまで言われなきゃならないんだ…!
もとはと言えば
ヒナが女の人の誘いに乗ってたのが、悪いんじゃないか…
唇、噛み締めて
出てきそうになった言葉を呑み込む。
こんなこと、ヒナに言ってたまるか。
かっこわるい。

