「…弥生」
しょーたは僕を見ると
首を傾げていた。うん、かわい。
しょーたは僕のお気に入りだからね。
そして、次はヒナを見ていた。
あぁー…確かにそうなるよね。
二人は僕と先輩の関係のこと、知らないし。
すると郁馬が
すかさず僕たちに質問してくる。
「陽向先輩と弥生が何で一緒にいるんですか?」
郁馬の顔みて
ふいっと無意識に顔を逸らした。
あぁーほんと僕、やばいかも。
郁馬がヒナに見える。
なにも知らない顔で、気持ちを弄んでる。
郁馬の場合は
無自覚なんだろうけどね?
「んーとね、なんてゆーか……デート?」
淡々と答えたヒナに軽く殺意が湧く。
「そんなわけないでしょ。先輩のバッシュー買いに来てただけ。変な誤解しないで」
「あ、だ、だよなー」
誤解しているであろうしょーたに
なるべく強い視線むけて力説する。
まったく。
僕も先輩も互いを好きじゃないんだから。
はぁ…。

