すたすた歩いて ミルクティー落として、立ち止まって拾っていたら 走ってきたヒナに肩を掴まれた。 「弥生ちゃん、急にどっか行かないでよ」 急じゃないもん。 ちゃんと、バイバイ言ったし。 「ヒナはあの女(ヒト)と、どっか行けばいい」 もう僕との用事は済んだんだから。 ぶっきらぼうに言った僕にヒナは「あのなー…」とか何とか言ってるけど、視界に入れずに、ぼおーと違うとこを見る。 ヒナの顔、今は見たくない。 すると、遠くに僕の知っている顔を見つけた。 「あ、しょーた」 僕の、理解者。