「うん、弥生ちゃんは可愛いよ。でも彼女ではないかな」
「そうなんだ~。じゃあ、この後~一緒にどこか行きませんか!?」
「どこかってー?」
「どこでも。陽向くんの行きたいところ。あ、そんなことしたら弥生ちゃん、怒っちゃうかな~」
「あぁー……楽しそうだね、行こっかな」
楽しそうに笑うヒナ。
僕のこと絶対に女だと思ってる、この女も笑う。
ヒナは変わったのかもしれない。
前よりも女の人を引き寄せるオーラを放ってる気がする。
……僕は昔と、なにか変わったのかな。
どうしてかな?
どうして、変わらないでほしいものは変わって、変わってほしいものは変わらないんだろう。
ピーチ炭酸、握りしめて僕はヒナの元へ歩き出した。

