「謝れ、高野に・・」
「し・・知らないわよっ」
グラウンドの外に出ていく舞子。
何だろう、この
『お・・覚えてろよっ』って感じは。
「あ・・あのっ」
「何、高野?」
おずおずと話す高野。
「あ、あんなに
言って良いんですか?」
「あぁ・・うん、
あんま気にしなくて良いよ」
「き、気にします!!
だって本当のことですし・・・」
何だかイライラした。
今怒ったばっかだからか、
高野のネガティブ発言に腹が立つ。
「高野も高野だよ・・・。
もうちょっと自信持って
言い返すとか出来ないのかよ!?」
「え、あ・・・すいません」
驚いた表情の高野。
・・・やってしまった。
何でもはっきり
言うところが裏目に出た。
嫌われてしまった・・・・!
「えっと、あの、ごめん!
変なこと言っちゃって・・・」
とりあえず、謝る。
「いえ、良いんです。
何か嬉しいです。私の為に真剣に
なってくれる人初めてで」
・・・?
えっと、とりあえず、
怒ってはいないみたいだ。
それにしても、高野の為に真剣に
なってくれるのは初めてって?
お母さんとかお父さんとか
・・・いるだろうに。
俺がその言葉に深い意味があることを
知るのは、まだ先のこと。
その話はまた次の機会
話すこととしよう。


