ザアッと風が吹いて、
花びらが舞い上がる。



まるで舞台のような登場の仕方。

長い髪とスカートを風になびかせ、
花びら達に包まれている、

あの子・・・。






「高野・・・」



その子の名前を呟き、
声がしばらく出せなかった。