「なぁ南、頼むよ!高野を
サッカー部マネに誘ってくれ!!」
高野に出会った夜、俺ん家に
夕食を食べに来たアイツに、
俺はひっしこいて頼んだ。
相手は村田 南。
俺のイトコで現役サッカー部マネ。
顔は美人だが、性格はかなり悪い。
俺ほどじゃないが。
「え~どうしよっかな?蓮ちゃん
困ってそうだし、助けようかなぁ?」
試すようにイキイキと言う南。
心底憎たらしい。
その態度は俺の毒舌袋の紐を解いた。
「人が頼んでんだ、聞けよ。
つか、聞かないとバラすぞ?
お前がツイッターでクラスメイトの
愚痴呟きまくってることとか」
「・・・何でしってんのよ!で、でも
別に良いわ、本当の事だし!」
「へえ、じゃあ最近化粧三度塗り
してることとか、新発売お菓子
食べ過ぎて体重6kg増えたとか・・」
「ああぁぁぁぁああぁぁあああッ!!
分かった、分かったわ!冗談よ、
最初から頼み聞こうと思ってたの!」
俺はブラックオーラ
全開の笑顔で言った。
「なら、よろしくね!」
南に関する弱味なら
まだまだ持ってる。
所詮南、俺に勝つことは出来ない。
まぁ、南が小さく舌打ちして
『この腹黒男・・・ッ』と睨んでいる
ことは気付かないフリをしておこう。


