意味が分からない。


「俊太、時計読めないの!?」


「バカ。時計読めてないのはお前の方だろ」


私は動揺して時計を確認する。



でも確かに現在の時刻は6時57分。


着替えにしては時間がかかり過ぎてるし遅いけど、遅刻というのは言い過ぎだろう。



「はい?今は6時57分…」


「お前ってホントにバカなんだな。」


「バカバカうるさいな~!!」


「お前の部屋の時計、1時間13分遅れてる。」


え…?


「じ、冗談言わないでよ!バカ。つくならもっとマシな嘘ついたらどうなの?(笑)」


「冗談じゃねーし。俺の部屋の時計見てみろよ」


私が部屋のベランダから身を乗り出して俊太の部屋の時計を見てみると


「えぇぇぇぇえええッッ!?」



本当の現在の時刻は…


「8時!?」


「今更か。」


もー、早く言ってくれれば良かったのに!


「俊太のバカ!」


「はぁぁあ!?なんで俺?」


あれ?


「俊太も遅刻じゃない?」


「……。おっ、俺は…このバスケでき、鍛え上げられムッキムキの足で…」


なに動揺してんのよ。


「あんたも遅刻でしょ。ほら!行くよ~」