そんなこんなで、あれから毎日学校に一緒に登校して、帰るときもいつも一緒。

私は、幸せだった。
好きな人の近くにいることが、こんなに幸せなんだってことも知らなかった。


「私、幸せだなぁ」


「俺も」


家のリビングでテレビを見ながらつぶやく。

もうすぐ恋人たちのクリスマスがやってくる。
だから、自然と顔もにやけちゃうんだよね。


「結羅、どした?」


心配そうに顔を覗き込んでくる。


「なんでもなーい!」


「教えろ。気になる。もしかして、したくなった?」


「ちょっ!違う!」


「そなの?俺はいつもしたいけど」


そんな恥ずかしいことを言うな!